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豊洲市場の賑わい施設「千客万来施設」のモデル?万葉倶楽部の「ミナカ小田原」を訪れて、先客万来を想像してみました

豊洲市場の千客万来施設は、2023年春に開業予定となっています。2016年3月に万葉倶楽部から千客万来施設のイメージ動画が公開されていますが、新型コロナウィルスによる訪日外国人客の減少もあり、その後の工事や営業開始予定について、気になっている方も多いと思います。千客万来施設を運営する万葉倶楽部が、2020年12月に小田原駅前にミナカ小田原をオープンしました。この江戸情緒薫る外観が千客万来施設のイメージ動画と似ていることから、ミナカ小田原を訪れて来ましたので、レポートいたします。

■千客万来施設のイメージ動画

出典:万葉倶楽部

■豊洲市場2年間の経緯

■千客万来施設とミナカ小田原の似ているところ

・運営が万葉倶楽部

・外観が江戸前城下町

・オープンモールの飲食・物販店

・温泉・ホテルを併設

があり、千客万来施設のモデルケースとも思われます。

まず、万葉倶楽部の企業概要です。

項目内容
会社名万葉倶楽部株式会社
本社神奈川県小田原市栄町1丁目14番48号
資本金3,000万円
法人設立1997年
代表者代表取締役会長 高橋弘氏 代表取締役社長 高橋理氏
従業員数正社員299名 嘱託85名 パート1,584名 合計1,968名
売上高22,100百万円

取締役9名中、高橋の姓が4名を占め、同族企業の様です。また、売上高が221億円ですので、豊洲市場の千客万来施設に社運を掛けて、東京進出する事業だと言えるでしょう。失敗できない事業とも言えます。

現在の千客万来予定地は、現在、下記の写真の通り、更地になっており、着工待ちの状況です。2019年の夏には、キッチンカーなどが来ていましたが、2020年1月時点では、アスファルトに覆われており、工事は行われておりません。

現地の横断幕にも2023年春開業予定と書かれています。

■千客万来施設の概要

千客万来施設の入札時の概要は、以下の通りです。

<商業ゾーン>

特徴・江戸の街並みを再現したオープンモールで飲食・物販店舗を展開
・市場に隣接する立地を活かした新鮮食材の販売
・オープンスペースにおけるイベントの実施
年間来場者数約138万人
延床面積約19,200 ㎡
商業床面積約 4,900 ㎡
階数地上3階 地下2階
店舗数170~280店舗

<温泉・ホテルゾーン>

特徴・豊洲の立地特性を最大限に活かし、24 時間営業の温泉・ホテルを展開
・屋上の展望デッキに足湯を設置
・キッチンスタジオ・道具市を配置し、食の情報を発信
・全天候型のスペースにおけるイベントの実施
年間来場者数約 55 万人
延床面積約22,700 ㎡
商業床面積約18,100 ㎡
階数地上10階 地下2階

東京都の発表資料は以下の通りです。

出典:東京都

新型コロナウィルスの影響で、営業開始が心配されておりましたが、2020年10月の日本経済新聞の報道では、「予定通り月内着工」と報道されていました。ただ、2021年1月時点では、工事が始まっている様子は伺えませんでした。

豊洲の「千客万来施設」月内着工  :日本経済新聞 (nikkei.com)

■ミナカ小田原の概要

「オダワラを、もっと、好きになる。」をコンセプトに、「暮らしにぎわい拠点」として、小田原駅東口に直結した再開発になります。

こどもからお年寄りまで多世代が集い、地元ならではの多彩な食や買い物を楽しみ、ホテルでくつろぎ、図書館や子育て支援センターを利用する・・・。そこはまるで、オダワラの真ん中に現れた未来の宿場町。ゆきかうひとの笑顔が輝き、まちに元気と希望があふれだす。さあ、オダワラの未来へ。

出典:ミナカ小田原

がメッセージとなっています。

オープン2020年12月4日
運営万葉倶楽部
場所小田原駅東口徒歩1分
階数14階のタワー棟と4階の商業施設棟に分かれています。
店舗数65

この商業施設の「小田原新城下町」が、千客万来施設と似たコンセプトとなっています。

出店:ミナカ小田原

ミナカ小田原

https://www.minaka-odawara.jp/

まず、目を引くのは、在りし日の小田原宿をイメージした、江戸情緒薫る外観になります。

■金目鯛とくぞう

出店:ミナカ小田原

網元素材と職人手作りの味、相模湾名産の金目鯛にこだわり、金目鯛バーガーという珍しいハンバーガーもあります。

■魚商  小田原六左衛門

創業430余年・魚商『鮑屋』の直売所『小田原六左衛門』は、ご飯やお酒が進む珍味や出汁など、様々な海産物を取り揃え、おむすび屋も併設。新名物「かません」をはじめ、お土産や贈り物などがあります。

■ちぼりスイーツファクトリー

湯河原みかんのジューススタンドがありました。

■小田原みなと食堂

港直送の地魚を楽しめる食堂で、アジフライや海鮮丼が特徴的でした。

出店:ミナカ小田原

<2F>

2Fは、4店舗の飲食店がありました。

<3F>

3Fは、両サイドに江戸城下町風の店舗があり、真ん中にはオープンテラスが設置され、食べ歩き出来る様に配置されています。

<3F>

3Fは、両サイドに江戸城下町風の店舗があり、真ん中にはオープンテラスが設置され、食べ歩き出来る様に配置されています。

出店:ミナカ小田原

地魚のアジのから揚げ

出店:ミナカ小田原

など、地元の食材を使い、食べ歩き出来る施設があるので、いろいろな種類を食べることが出来て、楽しめるのがとても良かったです。

回転寿司もありました。

お店は、「回転寿司 北條」でしたが、HPで見る限り、このミナカ小田原の1店舗の様です。

<千客万来施設への楽しみ>

ミナカ小田原に行ってみて、千客万来施設に向けて、楽しみな点は、

・100円~500円くらいの食べ歩き出来るお菓子や食べ物がある。

・1,000円未満のランチで、手軽に楽しめる。

・干物や塩辛など、お土産に最適な魚介の加工品が購入できる。

・地元の名店がたくさん入居しており、小田原の地魚を食べられる。

がありました。いずれも、現在の豊洲市場の飲食店・物販店に少ない点であり、お互いの良いところを補完することで、豊洲市場全体の魅力向上に繋がる施設になることを期待したいです。

<千客万来施設への懸念点>

①鮮魚貝の販売

ミナカ小田原では、魚介の加工品や魚介の飲食店はあったものの、鮮魚を直接販売しているお店はありませんでした。現在の豊洲市場の物販店も卸売市場法により、関連事業者(飲食店・物販店)は、市場流通者(卸・仲卸等)が扱う生鮮魚介・青果を直接販売してはいけないことになっているため、マグロをそのまま販売することが出来ません。

ただ、近隣に住む人・観光客からすると、築地場外やアメ横の様に、魚介類が直接販売されることを期待したいです。

②東京の名店が集まるか?

万葉倶楽部は、小田原市の有力企業であり、小田原駅前の再開発という小田原市を挙げてのプロジェクトのため、小田原市や地元企業も積極的に応援し、出店していると思われます。タワー棟には、小田原市立図書館やハローワークも入居しています。

ただ、千客万来施設は、東京都の施設であり、東京の名店が集まるか?豊洲市場関係者の協力が得られるか、心配な点ではあります。

③想定した来場客数を集められるか?

商業ゾーンと温泉・ホテルゾーンで、年間193万人の来場を計画しています。外観は江戸城下町であり、外国人観光客をターゲットとしていることが想像できます。現在の新型コロナウィルスの状況次第ではありますが、このコンセプトが日本人観光客にどこまで魅力的に映るか、心配な点ではあります。

千客万来施設については、すしざんまいの撤退もあり、紆余曲折した面がありますが、2023年春に向けて、地元の人にも、観光客にも、また、市場関係者にとっても、愛される施設になって欲しいと思います。

ミナカ小田原に行ったので、小田原城にも寄りました。

残念ながら小田原城の天守閣は、新型コロナウィルスの影響で臨時休館していて、入ることが出来ませんでした。

コメント一覧

「東京都中央卸売市場経営指針(案)」について、意見を募集しています! | 湾岸の未来2021-02-11 15:45 /

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