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豊洲市場の千客万来施設は、予定通り2023年春に開業するのか?

豊洲市場の賑わい施設「千客万来施設」は、豊洲市場に隣接し、2023年春に開業予定です。ただし、2020年10月着工予定でしたが、2021年8月時点でも工事の様子が見られません。約1年の工事遅れとなり、新型コロナウイルス感染症の終息が見えない中、予定通り2023年春に開業できるのか、心配です。

【千客万来施設の概要】

千客万来施設のイメージ動画

・商業施設ゾーン

特徴江戸の街並みを再現したオープンモールで飲食・物販店舗を展開市場に隣接する立地を活かした新鮮食材の販売オープンスペースにおけるイベントの実施
面積延床面積 約19,200㎡  商業床面積 約4,900㎡
階数地上3階/地下2階
店舗数170~280店舗

・温泉・ホテルゾーン

特徴豊洲の立地特性を最大限に活かし、24 時間営業の温泉・ホテルを展開屋上の展望デッキに足湯を設置キッチンスタジオ・道具市を配置し、食の情報を発信全天候型のスペースにおけるイベントの実施
面積延床面積 約22,700㎡  商業床面積 約18,100㎡
階数地上10階/地下2階

【千客万来施設予定地の現状】

千客万来施設予定地は、2021年8月現在、まだ工事が始まっている様子が見えません。2020年10月着工予定ですので、約10ヶ月の遅れがあり、これを巻き返すのは難しいのではないかと思います。

2023年初開業予定の横断幕は変わりありません。

【先客万来施設を取り巻く環境】

千客万来施設を運営する万葉倶楽部の経済環境も厳しいものがあります。千客万来施設を取り巻く環境をまとめる

と、

プラスの影響>

・東京都とお台場の大江戸温泉物語が、事業用定期借地権設定契約を2021年12月期限に更新せず、2021年6月に閉館。

・築地市場跡地の「食のテーマパーク」構想は実現しそうにない。

と、競合は減る見込み。

<マイナスの影響>

・万葉倶楽部の主な事業は、温浴施設、旅館・ホテル、レストランであり、コロナのマイナス影響が深刻。

・本社所在地の小田原市駅前に、2020年、大型商業施設を開業し、続けて豊洲に投資する余力があるか。

・豊洲市場への海外および国内観光客への減少で、市場内の飲食店・物販店の売上も苦戦している。

以上の状況を鑑みると、この後、予定通り2023年春に向けて工事が急ピッチで開始されるだろうか、と不安に思っております。

小田原の万葉倶楽部の商業施設は、こちら

湾岸民としては、新しい商業施設の開業を楽しみに待ちたいと思います。