東京都より、2021年2月に「『未来の東京』戦略」の主要プロジェクトの1つとして「東京ベイeSGプロジェクト」が急遽、公表されて大変驚きました。その内容が大変楽しみでしたが、パブリックコメントを実施して、4月にVersion1.0として、公表されましたので、その内容をご紹介いたします。楽しみな内容が盛りだくさんです!!
東京都の東京ベイeSGプロジェクトの公表資料は、こちらです。
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2021/04/23/04.html
この東京ベイeSGプロジェクトの位置付けは、「未来の東京」戦略の主要プロジェクトとされており、「ベイエリアを舞台に未来の東京を築く」とされています。
東京都が期待しているエリアになることは、とても明るいと思います。
東京ベイ eSGプロジェクトの実現に向けた戦略として、4点挙げられています。
1.ゼロエミションの実現、水と緑溢れる都市づくり
2.最先端のデジタルテクノロジーを実装
3.グリーンファイナンスを活用したプロジェクトの展開
4.サステナブルな都市・交通ネットワークを充実
となります。
この中から、特に気になる点をご紹介いたします。
『湾岸民待望の有楽町線(地下鉄8号線)延伸、湾岸(臨海)地下鉄が決まるか?』
戦略4で、掲げている通り、人が集まり、賑わいや魅力的なエリアとするためには、アクセスも重要な要素となります。そのため、「交通ネットワークの充実」が掲げられており、現在、国土交通省の「東京圏における今後の地下鉄ネットワークのあり方等に関する小委員会」の行方が気になります。東京都はこの東京ベイeSGプロジェクトを成功させるためにも、有楽町(地下鉄8号線)延伸や湾岸(臨海)地下鉄の実現を後押ししたい意向に見えます。
都心部・臨海地域地下鉄構想や有楽町線延伸(豊洲~住吉)は、こちら
『ベイエリアから世界最先端を取り戻す』
湾岸エリアは、水辺や空の青さ、公園の緑など、都心の自然豊かさが魅力の一つとなっています。また、NTTデータや日本ユニシスなど、デジタルとの相性もよく、これらが湾岸エリアの魅力向上に欠かせない資源だと思います。世界最先端へのチャレンジを、自分が住んでいる街で実感できることは、大変貴重な経験で、今からワクワクします。
「グリーンファイナンスを活用したプロジェクトの展開」、「ZEVを活用したマルチモーダルな交通体系」といった「S」の観点と5Gやドローン、自動運転などのデジタル・新技術の「e」の観点がありますが、これから実現に向けて、見えてくるプロジェクトに大に期待したいです。
『プロジェクトの体制で、民間活用がある』
このVersion1.0を見ても、まだまだ「具体的な取組」に欠ける面があります。ただ、
「令和3年度から速やかに取り組むべき「先行プロジェクト」に着手していく。」
としていますので、とても楽しみです。特に民間企業を巻き込みながら進めていくことは、より現実的な、消費者の観点も入って来ますので、良いと思います。
個人的には、2021年9月に開業予定のメブスク豊洲(豊洲6丁目)や2025年春開業予定の三菱地所オフィスビル(豊洲2丁目)の「スタートアップの集積」や「域内の企業交流」はこの流れかな、と思っています。
メブスク豊洲の情報は、こちら
豊洲駅前の三菱地所オフィスビルの情報は、こちら
今回が、Version1.0で、「令和3年度から速やかに取り組むべき「先行プロジェクト」に着手していく」そうなので、引き続き、注目していきたいと思います。