• 東京湾岸エリアの未来を皆で創ろう

「東京都臨海部地域公共交通計画(案)」の意見募集について

先月、東京BRTの方と意見交換する機会があり、あらためて湾岸エリアの交通の可能性に興味を持ちましたが、現在、東京都にて「「東京都臨海部地域公共交通計画(案)」について意見募集」がありますので、ご紹介いたします。

出典:東京BRT

副題に「臨海部の都市づくりにあった公共交通網の構築を目指します」とあり、2016年時点の「東京都臨海部地域公共交通網形成計画」から、状況変化等を踏まえ、現況・課題を整理し、基本方針、計画目標及び公共交通施策を再度とりまとめる様です。

都では、BRT事業の実施に伴い、臨海部地域の公共交通の在り方について、平成28年6月に「東京都臨海部地域公共交通網形成計画」を策定いたしました。計画区域におけるまちづくりの状況変化等を踏まえ、計画の見直し、改定を進めています。この度、名称を「東京都臨海部地域公共交通計画(案)」としたうえ、取りまとめましたので、下記のとおり、都民の皆様から御意見を募集いたします。今後、お寄せいただいた御意見を踏まえ、令和2年度末までに地域公共交通計画を公表する予定です。

出典:東京都

とのことですので、計画変更に際して、都民から意見を募集するようです。興味がある方は、ぜひ、意見を提出してみてはいかがでしょうか?

■募集期間
2020年2年12月25日(金曜日)から2021年年1月23日(土曜日)

■提出方法
Eメール、郵送、FAX

基本方針として
(1)新たな基幹公共交通軸(BRT等)と連携した公共交通網の形成
(2)不足する地域間異動ネットワークの構築
(3)機能向上が必要な駅端末交通の充実
(4)多様な来訪者が存在する地域の特性を考慮したシームレスな交通体系の構築(5)地域資源を活かし、まちづくりと一体となった新たなモビリティーの創出
を挙げています。

出典:東京都

(1)新たな基幹公共交通軸(BRT等)と連携した公共交通網の形成
BRTおよび地域全体のバス網の充実

(2)不足する地域間異動ネットワークの構築
駅アクセス性が低い地域へ、循環・ピストン型のバス路線の導入

(3)機能向上が必要な駅端末交通の充実
ハード・ソフトによる端末交通※支援やシェアサイクルの拡充
※端末交通とは、出発地から鉄道駅、または鉄道駅から目的地までのトリップのことをいい、その利用交通手段を鉄道端末手段と言います。 同様に、バス端末トリップは、出発地からバス停、またはバス停から目的地までのトリップのことを指します。

(4)多様な来訪者が存在する地域の特性を考慮したシームレスな交通体系の構築
BRTと他の鉄道やバス路線との乗継利便性、快適な待機環境の確保

(5)地域資源を活かし、まちづくりと一体となった新たなモビリティーの創出
まちづくりと一体となった交通施策

将来的には、舟運や自動運転技術の活用も視野に入っており、楽しみがあります。

湾岸エリアの今後の発展のためには、都心からのアクセスと域内の交流が欠かせない要素ですので、更なる利便性向上のために、今後も注目していきたいと思います。

そういえば、三井不動産も“不動産×Maas※”を柏の葉、日本橋、豊洲で実証実験を行うようです。湾岸エリアは、道路も広く、先進的なテストを受け入れやすい環境だと思いますので、新しい交通手段が湾岸エリアの将来を切り拓くことを期待したいです。
※MaaS:Mobility as a Service の略称

出典:三井不動産

三井不動産 | 「マンション住民向け複数交通機関のサブスクリプションサービス」実証実験を柏の葉、日本橋、豊洲で開始 (mitsuifudosan.co.jp)