東京都が、50年・100年先の未来の都市像を描いた「東京ベイeSGプロジェクト」(Version1.0)ですが、東京都から追加情報が発表されました。臨海地下鉄にも触れるなど、ワクワクする計画がいっぱいです。全てが実行される訳ではありませんが、東京都からも魅力あるエリアとして、戦略地域になることは、人や投資を呼び込むのに良いことだと思います。
東京都の発表
「ベイエリア全域」を対象エリアに、 未来の東京からバックキャストした2040年代のベイエリアを実現するための行政の取組や民間誘導の方策を示す実行戦略として「東京ベイeSGまちづくり戦略」(ドラフト)
東京都
としています。
今回、発表された「東京ベイeSGまちづくり戦略」について、いくつか気になった点をご紹介いたします。
■対象エリア
「東京ベイeSGプロジェクト」の対象エリアとしては、2つあり、
1つ目が、有明、台場、青海の「臨海副都心エリア」。こちらには、豊洲や東雲は入っていない様です。
2つ目が、「中央防波堤エリア」となっています。
それが、「eSGまちづくり戦略対象エリア」になると、南は羽田空港、西は品川、北は築地、東は東京ディズニーランド(東京都の計画に千葉が入っている様な気もしますが、連携の意味でしょうか)と広範囲になっています。
■5つの戦略
この東京ベイeSGまちづくり戦略を実現する5つの戦略として、以下の5つを上げています。
1.質の高い緑と魅力的な水辺空間の形成
湾岸エリアは、公園も多く、水辺もあるので、その自然を活かす方向となっています。
2.リスクにスマートに対応する防災・減災対策の推進
湾岸エリアは、海抜が低い地域であり、災害リスクを懸念する声も多くありますので、防災の推進はマイナスイメージを減らす意味で良い取り組みだと思います。
3.ひとと地球のためのデジタルと先端技術をまちの隅々まで実装
「空飛ぶクルマ」や「5G」、「自動運転の実装」など、楽しみな先端技術の取り組みがいっぱいです。
4.にぎわい・交流・イノベーションを生む世界から選ばれるまちの実現
東京2020大会のレガシーの活用など、楽しみな取り組みがあります。
5.まちの魅力や活動の基盤となる快適で多様な移動手段の充実
そして、この発表の中で、大いに期待したいのが、「区部中心部と開発が進む臨海地域とをつなぐ臨海地下鉄」が大きく取り上げられています。
東京を持続可能な都市にし、日本の成長を確かなものとしていく上で重要な路線
東京都都市整備局
と臨海地下鉄のアピールになっています。
■個別拠点の将来像の方向性
また、それぞれの地区ごとに、将来像の方向性が示されております。
豊洲・晴海地区(豊洲と晴海は運河を挟み、区も異なるので、一緒にするのは珍しい気もしますが)では、
・臨海地下鉄の沿線地域では、低未利用地の活用により高度利用を図りながら、スポーツ、エン
ターテイメント、ホテル機能などの融合した交流拠点が形成
・都市OSなどが構築され、データを活用した観光・モビリティ・イート・ヘルスケア・防災な
ど複数領域横断型サービスが実装
と楽しみな取り組みがいっぱいです。
どれも、楽しみな取り組みです。
また、東京ベイeSGプロジェクトのプロモーション動画もあります。
まだまだ湾岸エリアは、臨時施設・未利用地もありますので、開発が加速し、魅力が増え、変化が楽しめそうです。